ロキソニンSクイックはどのくらい速い?LOXONINシリーズ新商品の効きめと速さについて。

ロキソニンが市販化されて10年くらい経った。

 

初めはロキソニンSの内服だけだったのかな?

それがあれよあれよという間に

 

ロキソニンS、ロキソニンSプラス、ロキソニンSプレミアム、ロキソニンSテープ、ロキソニンSテープL、ロキソニンSパップ、ロキソニンSゲル、ロキソニンSローション

 

と派生商品がどんどん増えていった。計8個。

 

ロキソニンSテープL」とかどっちやねん!って感じですが。

 

まあ、どの商品も医薬品カテゴリーとしては爆売れしている印象ですね。

 

そして2021年8月24日に9個目のロキソニンSシリーズである

 

ロキソニンSクイックが発売されました。

 

ロキソニンSは元々速く効くイメージがありましたが(実際メーカーも速く効くと宣伝している)、それをさらにクイックと謳って販売するとは。

どんだけ速いんだろうということで調べてみました。

 

ロキソニンSクイックの成分は?

 

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第一三共ホームページより

 

ちなみにSプラスは以下

 

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第一三共ホームページより

 

 

鎮痛成分的にはロキソニンSおよびロキソニンSプラスと変わらず、

ロキソプロフェンの無水物として60mg入っている。

なので鎮痛効果自体は今までのロキソニンSと変わりないだろう。

 

入っている胃粘膜保護剤はロキソニンSプレミアムで使われているものだが、プラスともほぼ同様と考えて差し支えないだろう(実際には酸化Mgは中和作用のみ、メタケイは中和+胃粘膜保護作用がある)。

 

つまり成分的にはほぼロキソニンSプラスと同じである。

 

なので、一度吸収されればそこから効果がでるまでのスピードも同じである。

 

違いは溶けるスピード

薬は服用してから胃や腸内で溶けたのちに吸収されるが、ロキソニンSクイックではこの「溶ける」段階のスピードをあげることにより即効性を確保している。

 

ということでその時間を調べようとしたのだが、データがどこにもない!

 

いくら調べても

 

「0.1秒でも速く」

 

とか

 

「シリーズ最速の崩壊時間」

 

とか曖昧なことしか書いていない。

具体的な数字がひとつも出てこないのである。

 

崩壊時間の比較をしたグラフの一つでも出てきていいものと思うが。

 

仕方ないので推察

どこでみたかは忘れたので全く信用がないかと思いますが、

確か比較したグラフがありましてそれによると5分程度しか違わなかったような・・・

 

「しか」と言ったら失礼ですね。

本当に辛い時の5分はものすごい時間でしょうから。

 

通常のロキソニンで効果発現するまでの時間が15〜30分と言われてますし

 

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ロキソニン錠の添付文書より

 

上のグラフから吸収が始まるまでの時間を推察する限り(グラフの始点から立ち上がり初めのところまで)10分も無いような気がするので、ここの時間を縮められたとしてもせいぜい5分くらいが限界かと。

 

むしろここから5分も縮められるのか?

 

まとめ

ロキソニンSクイックが878円(税込)で成分的にはほぼ同内容のロキソニンSプラスが768円(税込)でその差は12錠で110円。

5分の時間短縮に対して110円のプラスをどう考えるかは人それぞれでしょう。

 

一応断っておくと5分は私の推測で科学的根拠はありませんし、薬にはプラセボという大事な効果もあるので一概には言えません。

「速く効く」というイメージに引っ張られて飲んだ瞬間に鎮痛効果が発現するなんて人もいるかもしれませんからね。

 

 

ちなみに商品名についているSの意味ですが安全Safety、速いSpeedy、強いStrongの意味を込めてのSだそうです。

同じ第一三共から出ているガスターにSがついてるのは理解できるのですが。

シオノギの「リンデロンV」とかも市販化すると「リンデロンVs」とSがついてるのでなんかそういう決まりがあるのかと思ってました。

スイッチOTC品は元々の商品名にS(スイッチのS)をつけるべし!的な決まりが。

 

どうでもいいですね。