胃切除の患者へのロキソニン
ロキソニンが処方されている処方箋を応需した。
まあ、普通に痛み止めかな。
なんて思いながら調剤をして待合室の患者さんを呼ぶ。
普通に説明して普通にお渡しで終わりかと思ったら
「10年以上前に胃をとってしまっていてね」
なんて話が出てきた。
私は思う。
「あれ?胃のない人にロキソニン大丈夫なんだっけ?」
大学の授業で習った記憶の中で確かロキソニンはプロドラッグだったような。
胃酸で反応して有効成分に変化するんじゃなかったっけ?
結論〜大丈夫そう〜
ロキソニンは胃酸で活性体になるのではなく血中に入った後に肝代謝を受けて活性体になるタイプ。
なので胃があるかどうかは薬効に関係がなさそう。
むしろ胃潰瘍などのリスクを考えなくていいので通常より安全と考えられる?
ちなみに胃酸で活性化されるタイプの薬にはPPIなどがる。
胃酸分泌抑制薬が胃酸で活性化されるとはなんとも不思議な感じがする。
1回目の投与と2回目以降の投与で有効成分の血中濃度が変わってきそうなものだが。
2回目以降は薬が効いて胃酸分泌が抑えられているから、活性体への変換が少なくなりそう。
ひょっとしたらではあるが、胃酸過多状態ではよく効くように胃酸が減少してきたら効果が落ちるようにうまく設計されている?
今度調べてみよう。
話は逸れたがとりあえずロキソニンは大丈夫なようだ。
ただし、添付文書の禁忌にあるとおり肝臓・腎臓・心臓に疾患のある人は注意である。
ちなみにレバミピドも意味あるらしい
整形外科の処方せんなどでよくロキソニンとセットで出されるレバミピド。
こちらも胃潰瘍予防というイメージが強いが、食道・十二指腸・小腸などの潰瘍を予防する効果が示されているのでそちらの予防ということで意味があるそう。
そもそもレバミピドは活性酸素消去効果、好中球からの活性酸素や蛋白分解酵素産生の抑制、サイトカイン産生抑制など多彩な抗炎症効果を持っていてとりあえずそれらが消化管器系の色々なところに効いてくれるよう。
まとめ
ロキソニンはとてもいい薬です。
昔は劇薬指定だったようですがちゃんと使えば安全性が高く効果もよく非常に優秀な薬。
授乳中も問題なく最近ではコロナワクチンの副反応対策としてもアセトアミノフェンの代わりとしてOTCでよく売れている。
お陰でロキソニンSも品薄になってきてしまっている今日この頃・・・
東京五輪と心理効果。なんやかんやで結局やって良かったよねて結論になりそうと思う。
東京オリンピンクが1年延期ののちに無事に(?)始まりました。
自分がニュースや周囲の反応を見る感じでは反対派が多い印象。
ニュースとはテレビだけでなくネットやYouTubeなども含めて。
しかし、私の予想としては終わった時には結局
「やって良かったね」
「困難が色々あったけどやはり感動に包まれた祭典だった」
と結果オーライになるのではないかと思っております。
ゲイン効果〜最初の印象が悪いとちょっとした良いことでも必要以上によく見えてしまう〜
これだけ前評判が悪いと、いざ始まったときに人はいい部分を探したくなるもの。
そもそも開催すべきではないような最悪の状況の中で始まった五輪ですが、始まってしまえばもう引き返す事はできない。
すると人は開催後に良い部分があるとそのイイトコロが通常以上によく見えてしまったりする。
特に開催に批判的な態度をとっていた人の方がコロッといきやすい。
意外な種目で金メダルを獲ったりして、それをメディアがうまいこと感動のストーリーに仕立て上げたら簡単に人は裏返ってしまう。
つまり最初の期待がマイナスの人が多いのが今回の五輪であり、それによりそもそも観る側にプラ転の余地が多い状況が生まれている。
それに加えてメディアは放送する以上いいところを強調するしかない。
結果としてそれをみた上記の視聴者は
「五輪てやっぱり良いな」
という結果になりやすい土壌が用意されている。
YouTubeなどのメディアでも金メダル取った人を批判するような動画を作るメリットもないしそもそも批判できる論理なんかもあるわけがないだろう。
始まりが最悪で、その上で結果が悪くてもなんとか良かった場面を探す。
全体的に良い結果が出た時には最初の「最悪」からのギャップがあるから「最高」に容易に転じ易い。
ちなみに最初の印象が悪い人が、いいところを見せた時に過大評価されるような心理効果を「ゲイン効果」というらしい。
東京五輪とサンクコスト効果〜行動経済学的には五輪中止はあり得なかった〜
東京五輪に向けて多額の金が動いた。
その金は国民の税金である。
そしてもう取り返しがつかなくなってしまった頃にコロナ禍が発生。
感染拡大を止めるには五輪は中止すべきというのが正論であろう。
でも止められなかった。
なぜか?
要因の一つとして準備にかけてしまった費用の問題がある。
それは私には想像もできないようなウン兆円とかの単位のお金であろう。
それを使ってしまった後で中止となればその金全てが無駄になる。
損失として計上されてしまうのである。
合理的に考えれば「もうだめだ」と気づいた時点で中止し損失を最小限に抑えるべきである。
しかし、それを中止することはできなかった。
政治家が全て悪いのか?
政治家はかなりの部分で責任を負うべきではあるだろう。
しかしその政治家を動かしているのは我々国民であり、そのため我々にも非があるのではないかと思う。
冒頭のサンクコスト効果とは
「すでにかけてしまった費用に対して勿体無いと感じてしまい、このまま続けても損失は膨らむがかけた費用が勿体無いからやめられない」
と、簡単に言えば上記のような状態である。
今酔っぱらってこの記事を書いている自分の言葉で書いてるので詳しくは
「サンクコスト効果」でググってほしい。
五輪の準備に膨大な費用がかかってるので今更止められない。
止めたとしたら国民が
「準備にかかった費用の責任を取れ」
と政治家を攻める。
そうではなくてこの状況なら、結局開催しても赤字を垂れ流すだけだから潔く中止でいいのではないか。
中止となったことで多額の損失が計上されたとしても傷を最小限に抑えたということでそれはそれでいいのではないか。
という判断がおそらく今の国民にはできないので五輪を開催するというのは今の政府ができるベターな選択肢だったのではないかと思う。
まとめ
結局なんの盛り上がりもなく開催された五輪。
でも初めの評判が最悪だっただけに結局最後には「いい五輪だった」という世論で終わりそうな気がする。
自国開催だから日本選手団はメダルも多く取るだろう。
それらも相まって終わった頃には良かったという意見でいっぱいになっているのではないか。
こんな単純な構図になるのではなく、開始した後の中身はともかく本当に今回の五輪は開始前の判断材料から考えて強行するのが妥当だったのかしっかりそれぞれが考えられるような社会であってほしいと思う。
社会人としてどうのこうのとかいううるさい奴とは関わらない
「社会人とは云々かんぬんうるさい奴がいたんですよ〜」
「なーに!やっちまったなー」
もうクールポコ状態ですよ。
薬剤師ってやはり周囲から見れば楽そうな仕事に思えるようなんですよね。
それでいて、初任給がそこそこ高いから高給取りな職業だと勘違いしている人が一定数いたりする。
結果、「楽して稼げる」みたいに思われがち。
(実際は最初が良いだけで年齢を重ねるにつれどんどん周囲に抜かれていくnんですけどね・・・)
以前に高校の同級生同士の飲み会で上記のような考えを持ったやつに絡まれた。
A:多分この中で今一番稼いでんのお前(私)だよな?
私:お、マジか!やったぜー!
B:お前社会人ナメてんじゃねーぞ!
謎な急展開。
ちなみにAには全く悪気はない。現在の事実を述べただけ。
新卒3年目くらいの頃だから、実力がどうのとかいい会社だったとか全く関係なくただ初任給が高かっただけだ。
つまりその時点で運が良かっただけでそんなにムキになることではないと思った。
しかし、Bは語り始めた。
①自分がいかに苦労しているか。
②それでいて給料が安くてひどい扱いを受けているということ。
③それに比べてお前はなんだという持論。
要約すると主に上記3つのことを延々ループ。
B君は国家公務員の2種とか言ってたかな?
毎日16時間働いてるって自慢(?)してた。
要するに
「自分は苦労して安月給、お前は楽して高収入なのが気に喰わない」
ということであろう。
一応断っておくと高収入と書いたが、確かにそいつよりはもらっていたが初任給の比較なのでその差などたかが知れている。
他業種のことはよくわからないけど。
公務員だから若いうちは給料は低いんだろうな。それはわかる。
ただ、毎日16時間働かなきゃいけないってのは本人に問題があるとしか思えない。
うちの会社でもいたよ、そういう人。
無駄に仕事溜め込んで長時間労働してる人。
「仕事は大変なんだよ」
って言いながら。
新人の頃はそういうの真に受けるから
「やべー、どうしよう。自分にできるかな。」
なんて不安に思ったけど、いざ同じような店舗任されたら
「あれ?普通にできる。」
みたいな。
同じ会社で同じ仕事でも定時で帰る人もいれば遅くまで残業してくたびれてしまっている人もいる。
つまりそういうこと。
仕事が大変かどうかじゃない。
でも当の本人たちは本気で大変だと思ってるからタチが悪いんだよね。
「休憩なんかとるもんじゃない」
「サービス残業なんて当たり前だ」
って。
効率よくやれば普通に終わることを下手なやり方でだらだらと。
多分、休憩も取らないで必死で頑張ってる自分というものに酔っているのだと思う。
別にそういう人たちにお金払うのは自分じゃないし勝手にすればいいと思うんだけど。
仕事論みたいなの持ち出して絡んでくるのはやめてほしいね。
そういうのとは関わらない
基本は上記のようなのとは関わらない方がいい。
仕事上どうしても関わらなければならない場合は必要最小限のコミュニケーションを。
間違っても食事に行くなどプライベートまで関わるようなことになってはいけない。
学校とかだったら毎日同じ教室で顔合わせるから面倒だけど。
社会人のいいところはそういうのとは関わらないという選択肢が持てることであると思う。
高時給病院薬剤師⁉︎魅力的求人があったので紹介する
現在の会社員生活をやめたら仕事量を減らして最低限度の労働と
たまに単発の仕事を入れながら生活していこうと思う。
週に3日程度の基本労働+α
程よい都市と自然。
サーフィンするのに十分すぎる海岸線。
そして住居費が安い。
そこで、いわき市で週3日薬剤師として働くならどんな求人があるのか検索してみた。
【調査方法】
・「いわき市 薬剤師 求人」で検索。
・検索結果で出てきたヤクジョブのサイトから引用。
indeedとか他にも色々出てきたけど個人的にはヤクジョブが一番見やすかった。
思いのほかいい求人が多くあったので3つほどピックアップして紹介してみようと思う。
①とりあえず高時給!
いわき市の中ではこちらが一番の高時給のよう。
時給は場合によっては4000円超え!!
うちの会社のパートさんは2000円台半ばなので
おおよそ週3働けばうちのパートさんの週5の給料と同じになる計算。
思わずヨダレが出てしまいそうな求人。
もちろん、今の自分の給料をボーナスなど全て含めて時給換算した場合の数値より上である。
これで赴任費用や住居の用意があるというのだから驚きだ!
(もちろん、住居をお願いすれば上記の幅で時給は低めになるだろうが・・・)
他に基本情報や福利厚生など細かい情報はこちら↓↓
社会保険も完備!
日・月・祝休みというのもポイント高いですね!
人によるかとは思いますが、自分は平日休みを有り難がるタイプなので平日に薬局の定休日が設定されているというのは大変心惹かれます。
土曜日空いているのを嫌がる方も多いかと思いますが、私はむしろ積極的に出勤したい派ですね。
どこへ行っても混んでる土日は大人しく働いている方がいい!
診療科も精神系の応需が多いようなので、勉強になりそう。
精神科の処方箋はどうしても苦手意識があるので。
【判定】この求人はアリか、ナシか?
市内で1番の時給を提示しており、月曜休みなど(私にとって)高ポイントな部分も見られ大変魅力的な求人なのですが・・・
今求職中だったらこの求人には応募しません!
理由は週4日〜という点。
できれば定期の仕事は週3日以内に収めたい。
そうしないと単発求人が出た際に対応できないケースが多くなってきてしまう。
この条件で週3日からOKとかであったら間違いなく応募するであろう。
また、1日7時間でOKとあるが
自分的には1回の出勤あたりの勤務時間は長い方が好ましい。
通勤時間や強制的に付与される休憩時間は7時間勤務でも8時間勤務でも同じなので
それならば1出勤あたりの勤務時間を長くした方が時間効率が良くなる。
なので、この求人は見送ることにします。
②自分のスタイルに合ってそう
続きましてこちら。
時給は先ほどと比べると見劣りしてしまいますが・・・
「週2.5日から」
という条件がGOODですね。
しかも土曜日に働くことができる。
薬局自体は祝日以外の全ての曜日やっているので
あくまで想像ではあるが月に何回かは
「もう一日くらい出て欲しい!」
と、なりそう。
そうならなかったとしても記載の通り週2.5日で月収は21万円
これでも私の想定では十分に暮らしていけそうだが、これに加えて単発のアルバイト等を入れれば余裕をもった暮らしができるであろう。
そのほかの基本情報等は以下の通り。
上記のような福利厚生があり21時間超えてるので社会保険の加入も望める。
応需している診療科に「肝臓内科」とあるのが気になる。
あまり聞かない気がするので興味深い。
【判定】この求人はアリか、ナシか?
基本の勤務日数が少なく、時給もそこそこ。
診療科のバランスも悪くはない。
祝日以外の曜日は全て営業しているので場合によっては勤務日数増やすこともできそう(あくまで想像)。
今求職中だったらこの求人には応募します!
自分のライフスタイルに合いそうで処方箋枚数もそこそこ。
「土日積極的に出ます」という人材はこういう薬局にとってありがたいと思うので(あくまで想像)お互いwin-winなのではないかと思う。
来年あたりまで求人残ってるといいな〜
③え!病院でこの時給!!
続いては病院からのエントリー
もう記載の通りですが
病院パートでこの時給はなかなか無い!
と、思う。
療養・介護メインとあるのでひょっとしたら最新医療的なものには触れることはできないかもしれない。
それでも他の医療職種と関わり合いながら仕事ができる経験というものは貴重なものになるだろう。
そんな貴重な経験ができる病院薬剤師であるが、給与面で敬遠する方は少なくない。
以前に病院薬剤師のアルバイトをしていたことがあるがそこの時給は1500円であった。
他の求人を探していても、病院の場合概ねそんなもの。
なのでこの求人はかなりの高待遇である。
しかも高時給提示していながら調剤経験あれば病院経験は不問という。
これはオイシイ
その他の基本情報や福利厚生はこちら↓↓
試用期間も無しなんですね。
曜日もある程度選べそう。
【判定】この求人はアリか、ナシか?
病院での経験は積んでおきたいのでこの求人は非常に魅力的。
住もうと考えている地域からも近いので通勤も楽そう。
自分が今求職中だったらこの求人には応募します。
「おいおい、2番目はどうした?」
と言われそうですが、どちらが第一選択かとなったらこちらが第一になります。
「この病院で週3日、24時間程度働いて他は薬局やドラッグストアで単発アルバイトする」
といったライフスタイルが確立できたら最高ですね。
条件的には2番目がいいのですが、自分的には様々な環境で働いてみたい。
その上でここは条件は悪くない。
薬局やドラッグストアは単発アルバイトの求人でもちらほら見かけるので希少性をとってこちらの求人という結論ですね。
まとめ
今求職しているわけでは無いので今回の情報収集は完全にムダです。
しかし、どんな求人があるのか相場を把握していることはとても大切なので今後も定期的にウォッチングを続けていきたいと思います。
好条件な中途のパートなんて薬局やドラッグストアしかないと思っていましたが、病院でいい求人が出ることもある。
と、いうことが今回学べました。
こんな発見もあるので今後の方向性を考える上でもやはり求人は追っていた方が良さそうです。
求人なくなりませんようにー
コロナワクチンと薬の相互作用/副反応に対する解熱剤/血栓症について
コロナワクチンと薬の相互作用について先月くらいまでよく患者さんから質問があった。
最近は主治医に聞いているのか薬局では質問されなくなった。
代わりにアセトアミノフェンについてめちゃくちゃ聞かれるようになった。
ワクチンの副反応に使える薬ということで方々で紹介されたため店頭から姿を消した。
呼び名はさまざま。
アセトアミノフェン、カロナール、カコナール、コロナール・・・・
去年も似たようなことがあったな・・・
「コロナの発熱に効く解熱剤」ということで店頭から姿を消した。
厳密には「コロナの発熱に使用しても問題ないと考えられる解熱剤」なのだけど。
まあ、さておき。
ワクチンを打つ際に注意すべき薬についてと副反応に対処する薬について書いてみる。
コロナワクチンを打つ際に注意すべき服用薬は?
厚生労働省のホームページで大体解決します。
薬で注意するものとしては免疫抑制剤と血液サラサラと言われる薬たち。
免疫抑制剤とはたとえばプレドニン、リウマトレックス、プログラフ・・・
血液サラサラとはたとえばワーファリン、バイアスピリン、イグザレルト・・・
免疫抑制剤もサラサラの薬も他に山ほどあります。
ここ1ヶ月くらい接客していて聞いてきた感じでは皆さん主治医からは
「ワクチン打っても問題ない」
という回答をもらっているようでした。
当薬局調べでは今のところ主治医のワクチンOK率は100パーセントです。
たとえ免疫抑制剤を飲んでいるような方でも薬局に来局できるような安定している方だとOKということになるのだと思われます。
また、今回のワクチンはmRNAワクチンということでその性質から問題ないと判断されているとも考えられます。
結論として
今回のワクチンは基本的には服用薬については相互作用等心配なく摂取できる。
と考えられます。
一応患者さんには
「念の為ですが服用薬について接種会場で話すようにしてください」
とアナウンスはしています。
また、薬の相互作用的な問題がなくても患者の病状や体力によって摂取の可否は変わってくるかもしれないのでその辺の不確定要素がある場合には病院と相談になります。
ワクチン副反応に対する解熱鎮痛剤について
巷では「アセトアミノフェン」を探し求めている方が多いです。
私の見解としても十分な供給量があるなら「アセトアミノフェン」が第一選択になります。
しかし、アセトアミノフェンは現在売り場から消えてしまています。
そこで以下のようなQ&Aが示されています。
ロキソプロフェンもイブプロフェンもワクチンの副反応に対して使用可能との見解。
こうやってしっかり指針を示していただけると安心してススメられますね。
指針がないと
「なんでダメなのかエビデンスはないけどなんとなくススメにくい・・・」
という薬剤師の方多いのではないかと思います。
消化性潰瘍の既往歴に注意すれば大方の人はこれらロキ&イブで代替できそうです。
血栓症の影響
「血栓症が起こるってテレビで騒いでたけど大丈夫なの?」
と心配されている方へ。
アストラゼネカのワクチンで10〜25万例に1件。
モデルナやファイザーのワクチンでは発生例なしとしっかり明記されています。
もしゼネカ社のワクチンで血栓症が起きたとしてもその場で対処法はある。
また全てのワクチンで起こりうるアナフィラキシーショックも、起きたら恐ろしいものではあるがきちんとその場で対処する方法はあるし当然各会場でその準備もされている。
上記のようにそもそも血栓症に関してはそれを恐れて打つのをやめるような発生確率では無いし、万が一に当たってしまってもなんとかなるよう対策が施されているようである。
この辺を心配して接種を悩んでいる方は安心して打っていただいて大丈夫そうです。
まとめ
ワクチン打つ際の注意事項や、想定される患者からの質問に対して対応できるよう軽くではあるが本記事にまとめてみた。
・服用薬はほぼほぼ問題になることはなさそう。
・副反応の発熱疼痛には市販薬にいくつか選択肢がある。
・血栓症はそこまで問題にならないし運悪くなってもなんとかなる
上記踏まえた上で私はワクチンを打たない。
理由は以前の記事にも書いたが
痛そうだから
筋肉に注射針ブスッなんて想像しただけでゾッとする。
注射を(手技として)打つ側もスゴイわって思う。
他人の腕に、しかも筋肉にまでブスッと針を刺すなんて・・・
周囲の人々がたくさん打って、早々に集団免疫が形成されるのを待ちます。
今から薬学部に入るのはアリか?副店長が薬剤師になりたいらしい。
私は調剤併設のドラッグストアで働いているため、ドラッグストア側のスタッフともよくコミュニケーションをとる。
先日、副店長が薬剤師の資格を取りたいと相談を持ちかけてきた。
どこまで本気なのかは分からないがとりあえず資格取得方法やどんな大学があるのかなどを調べているところのよう。
副店長は登録販売者という一般用医薬品を販売する資格をもって働いているが、正直待遇はあまり良くない。
勤務時間も長くなりがちで店舗は土日祝関係ないので休日も少なめだ。
正社員なら年末年始は容赦無く出勤である。
それでいて給料は手取りで20万円台前半(たぶん)といったところ。
みていて思うが全く割りに合わない。
土日祝休みで営業時間も店舗側より短くやっている薬局を横目に見ていたら、そちらの芝が青く見えてしまうのは分からないでもない。
仮に今副店長が30歳だとしてこれから薬学部に入り、薬剤師資格をとって働くという選択肢をとるのはアリだろうか?
私立薬学で通常ルートならナシかな
私立薬学部は大学によりバラつきはあるがおおよそ1,200万円ほどかかる。
普通に働いていれば得られたはずの6年間もの収入がなくなるうえにプラスαの学費がかかる。
今の年収が400万だとしたら6年で2400万円の機会損失。
プラス1200万円の学費を合わせて3600万円のディスアドバンテージが完成(生活費はどちらにせよかかるので計上していない)。
ストレートで進級・卒業・合格しても働き始められるのは37歳。
それで60歳まで働くとして薬剤師期間は23年。
資格があることで年収が200万円増えたとしても23年で4600万円。
先程のディスアドバンテージを差し引いて1000万円しか儲からない。
また、この変化の大きな時代に薬剤師の待遇が6年後、10年後、20年後とどうなっているか全く分からず不確定要素が大きい。
国立・公立の薬学部なら学費は6年間で350万円だからまだマシかな。
もしくは微妙な偏差値の私立大学で学費免除の特待生制度を狙って入るか。
自分なら大人しく働き続けるか、別の有望な業界に転職するよう考えるだろう。
もしくは一番簡単な方法は正社員の嫁を見つけること。
二人で世帯年収800万円稼げば、今の時代の日本ではかなり恵まれた部類に入るだろう。
金銭的に余裕があるならアリだろう
もちろん、資格が無いよりあったほうがいい。
日本は良くも悪くも既得権益を壊すということが起きにくいお国柄なので、資格を持っていれば当分の間職に困ることも無いだろう。
先述のようにコスパは悪いが、もしお金は余っているが労働環境に困っているというタイプであれば検討の余地ありと思う。
最近24時間営業の薬局などもポツポツと見かけるが、コンビニのようにそれがマジョリティになるとは到底思えない。
有資格者を全ての店舗で24時間隙間なく配置するなど不可能だろうから(薬学部が今の10倍くらいの数になれば或いは)。
給与などの待遇面に関しては今後どうなっていくかは不透明である。
私的には今後薬剤師の給与が上がっていくことはないだろうと思っている。
国は医療費を削減したがっているのでたとえ高齢者が増えようとも医療費という全体のパイが増えることはない。
人手不足という人材の需給関係で上がっていた給与も今後薬剤師の数が増えていけば落ち着いてくるだろう。
業界の成長も頭打ちになってきており、実際調剤薬局では給与はここのところあまり良くなっていない。
求人情報では給与の良さではなく「アットホームな職場」「働きやすい環境」などといった漠然としたアピールポイントが散見される。
病院薬剤師の給与は今も昔も低空飛行のまま。
ここのところ唯一成長していたドラッグ業界ももうあと数年で頭打ちがきて、そうなれば薬剤師の人件費にもメスが入るだろう。
実際自分が勤めているドラッグストアでも、ここ数年で残業などについては厳しくなってきたし、給与制度の大幅な見直しも行われた。
新卒初任給も自分たちが入社した頃より1割ほど減っている。
自分としてはいい時代に入社できたなと思いつつ、今後は厳しくなるのだろうとちょっと警戒感を抱いた。
ということでこれから6年間薬学部に入り直して資格を取っても金銭的には恵まれないかもしれないということである。
まとめ
副店長がどんな意図で薬剤師になりたいと言ったのかの本当のところはよく分からないが、まあやりたいならやればいいと思う。
ただし金銭面を狙うならちょっと微妙かなと思う。
専門職として働きたいとか、労働環境を改善したいとかならまあありだとは思うが。
ただ、そもそもそんな風に思う従業員が生まれるような環境を作ってしまっている会社が変わってくれたら。
それが一番いいことなんだろうけど。
なかなか難しいだろうな。
デパケンと一包化
知らなかった。
薬剤師として8年間勤めてきたがデパケン錠が一包化不可だと・・・
新人時代にセレニカRは一包化不可だがそんな時はデパケンR使えば大丈夫だよって先輩に教わっていたことがアダとなった。
確かに徐放性製剤ではそうだが普通錠のパルプロ酸はセレニカだろうとデパケンだろうと一方化不可なのである。
思い込みというか分別が甘かったというか・・・
剤型が変われば特徴も変わってくるという当たり前のことが理解できていなかった。
「セレニカは一包化不可だけどデパケンは可」という単純な構図で捉えていた。
実際は上記の図式が徐放性製剤についてのみ成り立つものだったというのに。
散剤はどうか?
シロップ剤はどうか?
剤型ごとにしっかり確認していかなければならないと改めておもいしらされた。
とりあえず、処方せんが「デパケン錠」の記載でどうしても一包化したければ
を使うと良い。
こちらはジェネリックであるがどうやら吸湿性の問題をクリアしているとのこと。
いやはや恥ずかしいはすかしい。
今後は絶対に気をつけようと思う。