コロナワクチンと薬の相互作用/副反応に対する解熱剤/血栓症について
コロナワクチンと薬の相互作用について先月くらいまでよく患者さんから質問があった。
最近は主治医に聞いているのか薬局では質問されなくなった。
代わりにアセトアミノフェンについてめちゃくちゃ聞かれるようになった。
ワクチンの副反応に使える薬ということで方々で紹介されたため店頭から姿を消した。
呼び名はさまざま。
アセトアミノフェン、カロナール、カコナール、コロナール・・・・
去年も似たようなことがあったな・・・
「コロナの発熱に効く解熱剤」ということで店頭から姿を消した。
厳密には「コロナの発熱に使用しても問題ないと考えられる解熱剤」なのだけど。
まあ、さておき。
ワクチンを打つ際に注意すべき薬についてと副反応に対処する薬について書いてみる。
コロナワクチンを打つ際に注意すべき服用薬は?
厚生労働省のホームページで大体解決します。
薬で注意するものとしては免疫抑制剤と血液サラサラと言われる薬たち。
免疫抑制剤とはたとえばプレドニン、リウマトレックス、プログラフ・・・
血液サラサラとはたとえばワーファリン、バイアスピリン、イグザレルト・・・
免疫抑制剤もサラサラの薬も他に山ほどあります。
ここ1ヶ月くらい接客していて聞いてきた感じでは皆さん主治医からは
「ワクチン打っても問題ない」
という回答をもらっているようでした。
当薬局調べでは今のところ主治医のワクチンOK率は100パーセントです。
たとえ免疫抑制剤を飲んでいるような方でも薬局に来局できるような安定している方だとOKということになるのだと思われます。
また、今回のワクチンはmRNAワクチンということでその性質から問題ないと判断されているとも考えられます。
結論として
今回のワクチンは基本的には服用薬については相互作用等心配なく摂取できる。
と考えられます。
一応患者さんには
「念の為ですが服用薬について接種会場で話すようにしてください」
とアナウンスはしています。
また、薬の相互作用的な問題がなくても患者の病状や体力によって摂取の可否は変わってくるかもしれないのでその辺の不確定要素がある場合には病院と相談になります。
ワクチン副反応に対する解熱鎮痛剤について
巷では「アセトアミノフェン」を探し求めている方が多いです。
私の見解としても十分な供給量があるなら「アセトアミノフェン」が第一選択になります。
しかし、アセトアミノフェンは現在売り場から消えてしまています。
そこで以下のようなQ&Aが示されています。
ロキソプロフェンもイブプロフェンもワクチンの副反応に対して使用可能との見解。
こうやってしっかり指針を示していただけると安心してススメられますね。
指針がないと
「なんでダメなのかエビデンスはないけどなんとなくススメにくい・・・」
という薬剤師の方多いのではないかと思います。
消化性潰瘍の既往歴に注意すれば大方の人はこれらロキ&イブで代替できそうです。
血栓症の影響
「血栓症が起こるってテレビで騒いでたけど大丈夫なの?」
と心配されている方へ。
アストラゼネカのワクチンで10〜25万例に1件。
モデルナやファイザーのワクチンでは発生例なしとしっかり明記されています。
もしゼネカ社のワクチンで血栓症が起きたとしてもその場で対処法はある。
また全てのワクチンで起こりうるアナフィラキシーショックも、起きたら恐ろしいものではあるがきちんとその場で対処する方法はあるし当然各会場でその準備もされている。
上記のようにそもそも血栓症に関してはそれを恐れて打つのをやめるような発生確率では無いし、万が一に当たってしまってもなんとかなるよう対策が施されているようである。
この辺を心配して接種を悩んでいる方は安心して打っていただいて大丈夫そうです。
まとめ
ワクチン打つ際の注意事項や、想定される患者からの質問に対して対応できるよう軽くではあるが本記事にまとめてみた。
・服用薬はほぼほぼ問題になることはなさそう。
・副反応の発熱疼痛には市販薬にいくつか選択肢がある。
・血栓症はそこまで問題にならないし運悪くなってもなんとかなる
上記踏まえた上で私はワクチンを打たない。
理由は以前の記事にも書いたが
痛そうだから
筋肉に注射針ブスッなんて想像しただけでゾッとする。
注射を(手技として)打つ側もスゴイわって思う。
他人の腕に、しかも筋肉にまでブスッと針を刺すなんて・・・
周囲の人々がたくさん打って、早々に集団免疫が形成されるのを待ちます。