ミニリンメルトはステロイド併用禁忌?

いくつかの店舗を担当する立場になってから実に様々な質問が飛んでくるようになった。

 

主には会社のマニュアルや方針についてだが、処方箋の内容についての質問もたま〜にある。

 

質問してくるのは薬剤師であるから、ちょっと悩んで回答することも少なくない。

 

その中から一つご紹介。

 

ステロイド(商品名は忘れた)の添付文書にデスモプレシン(ミニリンメルト)を男性夜間頻尿で使用している場合併用禁忌となっているんですが、ミニリンメルトの添付文書にはそのような記載がありません。併用大丈夫ですか?」

 

上記のような質問。

 

例えばプレドニンの添付文書を確認すると確かに禁忌の項目に

 

デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の患者

 

とある。

 

大丈夫かダメかでいったら、記載の文言の通り男性で夜間頻尿の患者であれば当然ダメであろう。

もしくは多尿では無い頻尿である旨を疑義紹介にて確認する必要があると思われる。

 

しかし理由がよくわからなかった。

「男性における」って書いてあるけど女性はOKなの?

 

併用禁忌な理由として「低ナトリウム血症が発現するおそれがある」とのこと。

低ナトリウムの発現に性差とかあったっけ?

 

とか色々考えを巡らせたがわからなかった。

 

しかも手元にあったミニリンメルト120の添付文書を確認するも、ステロイドは併用禁忌などといった記載はどこにも無い。

 

全くわからんだったのでその場は保留に。

 

結論:併用禁忌なのはミニリンメルト25μgと50μgであった!

手元にあったミニリンメルト120の添付文書をいくら見てもわからないわけである。

 

そもそも、ミニリンメルトは25〜50と60〜240で適応が違っていたのである。

 

恥ずかしながら知らなかった!!!!

 

高用量の方の適応の詳細は割愛するが、よく小児の夜尿症に処方されているのを見かける。

 

一方の25と50の方の適応は

 

男性における夜間多尿による夜間頻尿

 

のみ!!

 

この効能効果がそのままステロイドの方の添付文書の禁忌の項に書いてあっただけのことである。

 

ちなみに、

 

ステロイドの経口のみならず吸入・注腸・坐剤も禁忌

 

であるからミニリンメルト25や50がでている患者さんに出くわしたら結構注意が必要。

 

まとめ

詳しくは「ミニリンメルト ステロイド」などでググるとでてくる日経DIの記事を読んでいただくととてもわかりやすくまとまっている。

「ミニリンメルトの注意すべき禁忌事項」というタイトルのDIクイズである。

 

それにしても他店舗の担当もしていると雑用が増えて大変ではあるが、今回のように勉強になることもあるので退職までもう少し頑張ろう。

 

SDGsって結局何?やってることはただのパフォーマンスだよね。

環境や社会にいいことをしようと言うことで最近流行りのSDGs

 

テレビでも最近やたらよく見る。

 

似たような言葉でESGなんてのもあるけど、こちらは環境に重点を置いた感じだったかな?

 

SDGsには人権とかジェンダーみたいな文脈のものも入ってた気がする。

(合ってるか分かんないんで気になった人はググってください。)

 

世の流行りにもれず勤め先でも

一番大きいところではレジ袋有料化だろう。

ってか、これは国が「やれ!」と言ったやつで強制的。

 

これ以外でなんかやってんのかな?

 

そのレジ袋有料化についても客がギャアギャア騒げば、有料レジ袋ではない代わりのプラの袋を渡す始末で。

 

客も客だが会社も会社である。

(会社というより実際には従業員だが)

 

客に対しては

「3円くらい払えよ」「そもそも有料化に文句を言う行為が恥ずかしくないのか」

と、色々と思うことはある。

プラごみ問題の背景とか知ってれば、有料化に対するクレームは恥ずかしい行為と思うが多分この客の頭にはないのだろう。

 

「環境なんか知ったこっちゃない。俺は3円払いたくないんだ!」

ということ。

そもそも払いたくないならマイ袋を持参すればいい。

 

そしてそれに対する従業員の対応が、代わりのプラ袋なんだから同じレベルと言わざるをえない。

やるならせめて段ボールでしょう。

 

結局パフォーマンスなんだよね

別に意識高いことを言いたいわけではないけど。

 

結局SDGsとかの取り組みって株主たちに対するパフォーマンスでしかないんだと思う。

 

表向き大々的に取り組んでますとアピールし、社会貢献しているスタンスを見せて投資家から資金を集める。

 

実際は客が騒げばゴミを渡す始末。

 

確かに全体から見れば上記のような客はほんの一握りだし、この取り組みをすることで実際にレジ袋のゴミは減っているとは思う。

 

だけど、なんというか。

目的(持続可能な社会を!)と動機(投資家からの資金集め)の乖離が見えてきてしまうととても気分がわるい。

 

結局はパフォーマンスなんだと割り切って見ているしかないんだろうな。

 

まとめ

うちの企業で行われていることが大なり小なり他でも起きているだろう。

別にそれが良い悪いじゃなくて、できないのなら潔く

「当社は環境なんかよりお客様の言いなりなのでSDGsなんて取り組んでられません」

と開き直ってほしい。

そうした方が客も従業員も気持ちよく暮らしていけるだろう。

 

借金は悪か?現在の借金状況について。金利次第では今後も借金を増やしたい。

新入社員の頃、当時の先輩に奨学金の返済についてアドバイスされたことがあった。

 

奨学金は結局借金なんだから早く返した方がいい。」

「俺は貯金するよりまず返済に当てて繰り上げ返済も使ってすぐに返済した。」

「だから今はもう支払いもなく楽だよ。」

 

私が奨学金の返済を月1.5万円ずつチマチマと行って計20年で完済しようとしていると話したら、上記のように「返せる余裕があるうちに繰り上げてでも返した方がいい」と言われたのだ。

 

それから8年後の現在、私は相変わらずチマチマと返済を行っている。

素敵なアドバイスをいただいたのだが私は返済ペースを早めることはなかった。

 

なぜなら、私が借りている奨学金は無利子であるから。

 

もちろん先輩との話の時にも無利子である旨は伝えているのであるが、どうも

 

借金=悪

 

みたいな公式があるらしい。

 

この先輩だけでなく、他の先輩方やうちの親なども割と

 

「さっさと返しとけ」

 

という。

 

日本学生支援機構のためを思って。とかではない。

 

なんとなく借金は悪いものな気がするからということなのだろう。

 

手元に資金があると使ってしまうではないか!

確かにそれは一理ある。

300万円の借金をしている人が、400万円の貯金ができたとする。

 

そこでさっさと返済した人は手元に100万円しか残らないが、借金を残している人は手元に資金が400万円あるのでちょっと財布が緩くなってしまう傾向はあるのかもしれない。

 

しかし、それはそれで好きなことに使ったのであれば有意義ではあると思う。

 

ちなみに私の場合ほとんど投資に回してるので無駄な消費が増えることはほぼない。

 

借金分を先に投資に回すことでリターンを得ながらのんびり返していけばいいと考えている。

 

返済分を先に投資に回していたら。

ちょっと計算をしてみよう。

今400万円の手元資金があり、借金が360万円残っている。

 

これを

A、借金分はすぐに返済し、残った40万円を年+5%で20年運用。

B、借金は毎年18万円ずつ、20年かけて返済。手元資金は投資に回し年5%で運用。

 

の2パターンで検証してみる。

 

Aは初年度40万円が翌年42万円、翌々年44.1万円・・・という感じ。

 

Bは初年度400万円を+5%で運用(=420万)し奨学金返済18万を引いて翌年には402万円(420-18)、次の年も同様に+5%で運用して18万の支払いを行い翌々年には404.1万円・・・

 

エクセルの計算結果を貼り付けると以下(四捨五入後)。

経過年数 A B
1 42 402
2 44 404
3 46 406
4 49 409
5 51 411
6 54 414
7 56 416
8 59 419
9 62 422
10 65 425
11 68 428
12 72 432
13 75 435
14 79 439
15 83 443
16 87 447
17 92 452
18 96 456
19 101 461
20 106 466

 

終結果になんと360万円もの差が!!

正直自分でもこんなに変わるとは思わなかった。

 

ってかちょうど最初の借金分の差ですね。

(金利5%を20年だからまあ、当たり前?)

確認になりますが、Bはちゃんと毎年18万円ずつ引いています。

 

ちなみにBについて上記は5%上乗せしてから18万を引くシュミレーションですが、

先に18万円を引いてから5%上乗せするという計算式でやると20年後の結果は約433万円。

 

実際には返済は先(年初)か後(年末)かに一気に行うのではなく、毎月ごとなので結果は433〜466の中間より少し上くらいに収束すると思います。

 

もちろん5%で運用できる保証はどこにもないですが、インデックス運用であれば難しい数字ではりません。

 

借金の元が無利子なのでそもそもノーリスクです。

強いてリスクが何かないかと考えた場合、ハイパーデフレになるパターンくらいでしょうかね?

しかし、ここでは長くなるので省きますがその場合もいくらでも対処のしようはあります。

 

金利次第では積極的に借金します。

ということで奨学金一括返済も可能ですが今まで通りのペースで長い時間をかけて返済するスタイルを続けていきます。

 

他にも額はそこまで大きくないですが、今使っているスマホは3万円程度でしたが分割手数料無料キャンペーンをしていたので敢えて目一杯分割して48回払いを選択しました。

今も毎月600円くらいずつチマチマと返済しています。

 

返済が終わったものではノートPCのMacBook Air、冷蔵庫などは全て分割手数料無料キャンペーン中のものだったので目一杯分割して支払いを済ませました。

 

一方で車の購入時は金額こそ300万円超えでしたが、どんなに金利が安くても2%前後だったのでローンは組まず一括で購入しました。

 

今後住宅を購入することがあるかもしれませんが、その際は金利が1%程度ならフルでローンを組むでしょう。住宅ローン減税の制度が使えた場合は差し引きで1%になるまでの金利なら許容範囲です(ローン金利が2%で控除分が1%の場合とか)。

 

おそらく、どんなに低く見積もっても長期投資で2%をアンダーパフォームすることはないと考えるからです。

逆にそれ以上の金利になると場合によっては投資のパフォーマンスが負けてしまう可能性があるのでなるべく頭金を多く支払うようにするかと思います。

 

まとめ

借金は確かに気分はあんまり良くないんですよね。

 

いくら無利子でも毎月一定額が引き落とされているのを見ると、

 

「これが無ければスッキリするのにな〜」

 

と思うことは多々あります。

 

しかし、しっかり金利の計算を行ったり投資でどれだけの利回りが出ているかを確認することでモヤモヤは消えていきます。

 

借金も悪くないものですよ。

ロキソニンSクイックはどのくらい速い?LOXONINシリーズ新商品の効きめと速さについて。

ロキソニンが市販化されて10年くらい経った。

 

初めはロキソニンSの内服だけだったのかな?

それがあれよあれよという間に

 

ロキソニンS、ロキソニンSプラス、ロキソニンSプレミアム、ロキソニンSテープ、ロキソニンSテープL、ロキソニンSパップ、ロキソニンSゲル、ロキソニンSローション

 

と派生商品がどんどん増えていった。計8個。

 

ロキソニンSテープL」とかどっちやねん!って感じですが。

 

まあ、どの商品も医薬品カテゴリーとしては爆売れしている印象ですね。

 

そして2021年8月24日に9個目のロキソニンSシリーズである

 

ロキソニンSクイックが発売されました。

 

ロキソニンSは元々速く効くイメージがありましたが(実際メーカーも速く効くと宣伝している)、それをさらにクイックと謳って販売するとは。

どんだけ速いんだろうということで調べてみました。

 

ロキソニンSクイックの成分は?

 

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第一三共ホームページより

 

ちなみにSプラスは以下

 

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第一三共ホームページより

 

 

鎮痛成分的にはロキソニンSおよびロキソニンSプラスと変わらず、

ロキソプロフェンの無水物として60mg入っている。

なので鎮痛効果自体は今までのロキソニンSと変わりないだろう。

 

入っている胃粘膜保護剤はロキソニンSプレミアムで使われているものだが、プラスともほぼ同様と考えて差し支えないだろう(実際には酸化Mgは中和作用のみ、メタケイは中和+胃粘膜保護作用がある)。

 

つまり成分的にはほぼロキソニンSプラスと同じである。

 

なので、一度吸収されればそこから効果がでるまでのスピードも同じである。

 

違いは溶けるスピード

薬は服用してから胃や腸内で溶けたのちに吸収されるが、ロキソニンSクイックではこの「溶ける」段階のスピードをあげることにより即効性を確保している。

 

ということでその時間を調べようとしたのだが、データがどこにもない!

 

いくら調べても

 

「0.1秒でも速く」

 

とか

 

「シリーズ最速の崩壊時間」

 

とか曖昧なことしか書いていない。

具体的な数字がひとつも出てこないのである。

 

崩壊時間の比較をしたグラフの一つでも出てきていいものと思うが。

 

仕方ないので推察

どこでみたかは忘れたので全く信用がないかと思いますが、

確か比較したグラフがありましてそれによると5分程度しか違わなかったような・・・

 

「しか」と言ったら失礼ですね。

本当に辛い時の5分はものすごい時間でしょうから。

 

通常のロキソニンで効果発現するまでの時間が15〜30分と言われてますし

 

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ロキソニン錠の添付文書より

 

上のグラフから吸収が始まるまでの時間を推察する限り(グラフの始点から立ち上がり初めのところまで)10分も無いような気がするので、ここの時間を縮められたとしてもせいぜい5分くらいが限界かと。

 

むしろここから5分も縮められるのか?

 

まとめ

ロキソニンSクイックが878円(税込)で成分的にはほぼ同内容のロキソニンSプラスが768円(税込)でその差は12錠で110円。

5分の時間短縮に対して110円のプラスをどう考えるかは人それぞれでしょう。

 

一応断っておくと5分は私の推測で科学的根拠はありませんし、薬にはプラセボという大事な効果もあるので一概には言えません。

「速く効く」というイメージに引っ張られて飲んだ瞬間に鎮痛効果が発現するなんて人もいるかもしれませんからね。

 

 

ちなみに商品名についているSの意味ですが安全Safety、速いSpeedy、強いStrongの意味を込めてのSだそうです。

同じ第一三共から出ているガスターにSがついてるのは理解できるのですが。

シオノギの「リンデロンV」とかも市販化すると「リンデロンVs」とSがついてるのでなんかそういう決まりがあるのかと思ってました。

スイッチOTC品は元々の商品名にS(スイッチのS)をつけるべし!的な決まりが。

 

どうでもいいですね。

クラビット(レボフロキサシン)を複数回に分けて投与する処方。

最近ではめっきり見なくなりましたが、この間久々にクラビットを分1以外で使う処方箋を見た。

 

クラビット錠250mg 2錠 分2 朝夕食後

 

当然疑義紹介するが変更はナシ。

何か意図があるのであろうか?

 

 

今の20代くらいの薬剤師は知らないかもしれないがかつては

 

クラビット錠100mg

 

という規格がありそれを1日3回で使っていたことがあった。

しかし、血中濃度を長時間維持するより最高血中濃度を上げたほうが殺菌効果も高く耐性菌の出現も抑制されるからという理由でクラビットは現在500mgを1日1回投与が標準となっている。

いわゆる濃度依存型に分類される抗生剤のため、回数を分けるメリットはないとされている。

 

100mg錠は5年前くらいまで後発品のみ販売されていた(クラビット100mgはそれ以前に販売中止になっている)が現在では上記の理由で完全に姿を消した。

 

反対にセフェム系マクロライド系などの抗生剤は時間依存型と言われ1日2回とか3回服用して血中に長い時間薬が漂っている状態にした方が効果が良いとされている。

 

ジスロマックSRも時間依存型のため、用法的には1回服用であるが実際には血中濃度が長時間(7日間)維持されるよう製剤設計がなされている。

また、SRでないジスロマックでは尿道炎・子宮頸管炎に使う場合は1回1000mgの投与となることがある。こちらはどうやらジスロマックが体内に吸収された後の体内動態の関係のよう。詳しくはわからないがこれらの原因となっている細菌のところまで届くのに体内をぐるぐる巡って1〜2週間くらいかかるらしい。届くまでにうまく分散されて結果的に持続型のように働くのだろうか?

 

そのほかに例外として耳鼻科などからくるクラリスロマイシンの1日1回用法なども良く見かける。

こちらは殺菌作用を期待しているのではなく主に抗炎症作用を期待しての少量長期投与療法なのでまた話は別である。

 

 

冒頭に記載の今回遭遇した250mgを1日2回飲む用法については、本来は500mgを1日1回にした方が効果はいいはず。

腎機能障害なども無いようだったし。

 

250mgでも効果は十分なのかもしれないがそれなら1日1回でいいしもう1回分の服用が無駄である。

まあ、疑義紹介は行ったし用量的に健康被害や耐性菌の問題も無さそうなので別に構わないけど。

 

 

逆だったらなんとなく嫌だな。

セフェム系の抗生剤を1日1回とかで出しちゃうやつ。

効果不十分だし耐性菌の心配も出てきそう。

 

もちろん、時間依存型のやつを1回で1日量飲ませる処方なんてのはもってのほか。

まあ、それは流石に無いか。

フリーランス薬剤師の必要性を改めて感じている今日この頃

最近の昇格でいくつかの店舗を自分が管理することになった。

自分が持っているエリアは運が悪いことに人が足りていないところ。

 

基本的に一店舗あたり常勤一人と日中にパート薬剤師を入れて営業を行なっている。

通常時で人がいる状態でピッタリというかギリギリ。

どの曜日もほぼ余剰人員がいない状態で回している。

 

よく言えば最大限効率が良い状態。

しかし、一人でも風邪などで欠員が出るとたちまち詰んだ状態になる。

これまでも何度か緊急欠員があったがその度どこかに無理を強いてなんとか今のところは耐え忍んでいる。

 

今のところ緊急で欠員になっているのがパートだから厳しいながらもなんとかなったが、もし常勤の誰かが体調不良などになってしまっては・・・

 

なので本来は何店舗かに1箇所くらいは余裕人員を抱えている状態にしておくべきだと思う。

まあ、そんなことを言っても上は動かないからどうしようもないのだけれど。

 

こんな状態でいつも思うのが、

「自分がやろうとしているフリーランスの薬剤師みたいなのがいたらな〜」

ということである。

 

フリーランス薬剤師はこんな需要に応えます〜①急な欠員〜

通常人員が皆出勤できる状態であればいいが、子供の行事や地域のイベントなどで通常シフトを埋められないパートが出てくることが多々ある。

 

そんな穴を埋めてくれるのがフリーランス薬剤師。

 

派遣のようにまとまった契約ではなく

「この日だけ」とか「この日の午前中だけ」といったスポットの穴埋めに使える。

 

自分がやりたいのはそんな感じ。

いくつかの薬局と契約しておいてそれぞれでスポットで欲しい場合にお仕事をいただくという形で。

 

今シフトを作っている際にも、「この曜日だけ欲しい」とか「この日の夕方から欲しいな」とかがめちゃくちゃある。

 

・日曜日に研修がある常勤に代休として平日1日の休暇を設けなければならない。

・来月に異動がある常勤がいるので異動先の店舗への挨拶と引き継ぎを行う日を埋める人員を確保しなければならない。

・コロナワクチンの接種のためお店を空ける常勤がいる。

 

など、来月もスポットで人員が必要な事案が多々ある。

上記は常勤分だけだがこのほかにパートの希望休埋めも相まってとてもではないがカバーしきれない。 

 

そんな時に、

「今月はこの日だけお願いします」とか「この時間帯だけお願いします」

と頼めるフリーランスがいたらなんと便利なことか。

 

会社側としもこのちょっとした時間だけを埋めるために人員を新しく入れるのは効率悪いでしょ?

だったら必要な時に必要な分だけ使えるフリーランスが最適解でしょう。

 

 

フリーランス薬剤師はこんな需要に応えます〜②欠員しがちな時間帯の穴埋め〜

シフトを管理していて思うのは

 

圧倒的に夕方の人員が足りない

土曜日の人員が足りない

 

ということ。

まあ当然である。

人員の半分以上がパートでほぼ主婦なのだからみなさん勤務できても夕方16時か17時程度まで。

 

常勤薬剤師はその時間から突然一人薬剤師状態となる。

概ね19時頃まで。

 

近隣の病院が18時までやっていれば処方箋は1時間程度ずれ込んで19時程度までしっかりやってくる。

 

そこを埋めるためには現状の方法だと

 

①常勤を一人入れる

②午後を埋められるパートの応募を待つ

 

である。

 

しかし①はとても効率が悪い。

なんせ夕方数時間の人員不足を埋めるためだけに1日分の人件費を払うのである。

 

②のような応募があればいいが、そんな都合の良い応募があれば今頃苦労はしていない。

ほぼ主婦であるパート薬剤師で夜まで埋めてくれるケースは皆無である。

 

そんな時、私が目指しているフリーランス薬剤師が役に立つ。

私であれば15時〜19時とかのスキマ補充でも喜んで受ける。

その代わりと言ってはなんだが、時給は多少弾んでもらうつもりだ。

しかしそれでも丸1日の人材を用意するより格安で済むだろう。

 

土曜日なども人員確保に苦労するところである。

しかし、私であれば土曜出勤は大歓迎!

どこも混雑する休日には仕事をして、レジャーや旅行は空いてる平日に行きたいと思う派であるからである。

 

フリーランス薬剤師はこんな需要に応えます〜③季節変動の対応〜

 

・冬に混む薬局

・花粉の時期に混む薬局

 

など、薬局ごとに混雑する季節にも特色があると思う。

 

通常これを常勤やパートで賄おうとすると年単位の契約となるためどうしても無駄が生じる。

 

冬に混雑するところでは夏に余剰人員が発生してしまうだろう。

花粉の時期に混雑するところでは夏冬あたりが同様に余剰となるだろう。

 

しかしフリーランスであれば、

「冬の毎週金曜日だけお願い」とか「3月の間だけお願い」

とか柔軟な人員補充の形が実現する。

 

フリーランス側としてもこのように特色のある薬局と複数契約をしていれば収益に困ることもないだろう。

 

まとめ

今の会社がフリーランス薬剤師との直接契約をしてくれるとは到底思えないが、本当に応援要員のようなフリーランスと自由に契約できればシフト作成が格段に楽になる。

会社としてもいちいち夕方の人員不足のために常勤を採用しなくてもよくなるのでかなり良い話ではあると思うのだが。

フリーになったら中小の薬局から少しずつ開拓できれば良いなと思う。

8/11〜9/10は効率よく稼げそうな予感

ちょっと来月は会社に楯突いてみようと思ってる。

 

もちろん、なんの意味もなく気分的に反抗してやろうなどというものではない。

 

次のシフト、どうやったって人が足りない。

人が足りないのにいくら上に言っても補充は無し。

 

簡単に数字で表すのは難しいが、簡略化すると必要応援日数15に対して応援可能日数が5。

適正に回すとそのぐらいだが、どうしようもないので厳し目に人員を絞って応援人員を捻出しても、どう考えても10しか応援日数が確保できない。

マイナス5なのでどこか5日間薬局を閉めればなんとかなるがそれは許されない。

 

上層部は週休2日の他にさらに休日2日を社員に与えろと言ってくる。

休日を増やしているのは企業イメージ向上のためだろう。

従業員にとっても素晴らしいことである。

 

が、それはちゃんと人を用意していてこその素晴らしい施策。

実態は今までと同じ人数配置で月2日×人数分の休みを無理やり用意しろというわけだ。

つまりエリアに10人の社員がいたら20日分の人員を抜かれるのと一緒である。

月当たり20日ということは約1人ぶん従業員を抜かれたのと一緒である。

 

上記が通常営業を回すだけの話であるが、これを踏まえた上でさらに休日の研修のために人員を輩出しろと上が言ってきた。

 

もちろん無理だから拒否するものの上は聞く耳もだず研修は強行するとのこと。

 

ほほう。

 

そちらがそういう態度ならこちらにも考えがある。

 

次のシフトで違法ラインスレスレ、或いはアウトなところまで働いてやろうと思う。

 

だってそうしなければそもそもエリア内の全ての店舗の営業を継続できないのだから。

 

労働時間の規定について

 

時間外労働については以下を超えないようにと労働基準法によって定められている。

 

・年720時間以内

・複数月平均80時間以内

・月100時間未満

 

また原則規定として時間外労働は月45時間までというものがあるが、これは年6回を超えるとアウトらしい。

 

流石に一発アウトの上の3つの条件にはどれも届きそうにないが、そこは東証1部上場企業の習性を利用させてもらう。

労基法違反なんてたまったもんじゃないからアウトになりそうな火種はどんなに小さくても早めに火消しに走るだろう。

 

自分の場合、週休1日で全て定時で帰っても週48時間勤務。

そこに残業を合わせれば月60時間程度の時間外労働になるだろうか。

これに体調不良やコロナワクチン関連の休みが出ればさらに休日は削られるだろう。

 

そうすれば最低でも45時間ラインは突破できる。

臨時の応援が入れば下手したら80時間ラインも見えてくるかもしれない。

 

こんな従業員がいたら間違いなくピックアップされ指導の対象となる。

でも人がいなくて物理的に営業を回すのが不可能なのだから仕方がない。

 

この半年で社員3人は抜かれただろうか。

それなのに補充が0。

もともと余裕があったというわけではない。

処方箋枚数は増えているのにフルタイムの従業員がマイナス3で補充なしという現状がイカれている。

 

でもそんな状況を患者は知ったこっちゃない。

人がいないから薬局閉めますなんてことはできない。

普通に処方箋持ってくるし待ち時間が長くなれば文句を言う。

現場はその状況でやるしかないのである。

 

ならばその与えられた条件の中で上層部を困らせる方法としては労働基準法に抵触するようなことを仕掛けていくしか無いのである。

 

多分、次のシフトが終わった頃には怒られるだろう。

そこまでの状況になってやっと上は話を聞いてくれるだろうと思っている。

そこで現状を説明して人の補充を考えてもらえれば御の字だ。

 

ちゃんと自分のメリットも用意している

もちろん、自分が犠牲になることで会社に訴えかけ、人を補充してもらってみんなが楽になればそれだけでいい。

 

なんて綺麗な考えは持ち合わせていない。

 

自分の身体はおそらく週6働いても全然大丈夫だと踏んでいる。

もうこの会社の仕事にも慣れているので他の人より業務量こなしつつ手を抜けるところはしっかり手を抜いて気づかれないよう省エネする技術を心得てしまっている。

 

そして単純な体力的にもその辺の人よりまだまだ全然ある。

自分が週6働くより多分50歳くらいの人が週5働いているほうが圧倒的にしんどいだろうと思う。

 

その上でリタイアを間近に控えている身としては多くの蓄えを作れるチャンスというのはありがたい。

なんせ残業代は通常の給料の1.25倍、週5を超えた分は休日出勤として1.5倍の給料が支払われる。

同じ仕事してるのに効率よく稼げるのである。

 

通常なら降格を恐れて確信犯でこんなことできないだろうが、すぐ辞める身の自分としてはそんなの知ったこっちゃない。

しかも毎週の報告書で人が足りない旨は以前より何度も上長に指摘しているのでやむを得ず感も演出できる。

 

「報告書に何度も記載していた通りいつかは無理がくると踏んでいましたが、結局人の補充はなく。今月がその無理が来た時でした。」

 

「なのでやむを得ず自分が長時間労働のシフトを受け入れました。」

 

とね。

 

下手したらというか、多分なんのお咎めも無しで終わりそう。

そうすれば人が補充されるか。その後も無理なシフトが黙認されるか。

 

いずれにせよ自分にとっては都合が良いことである。

 

次のシフトが終わった来月以降が今から楽しみである。