もし今自分が新卒でセミリタイア ありきで就職するなら

「週たった2日の休みを楽しみに5日間を犠牲にする!」
 
「バリバリ働きたい時もあるけど、休みが多く欲しい時もある!」
 
「仕事量を調整できたらな!」
 
「会社に縛られず、好きな時に好きな場所で好きなだけ働きたい!」
 
 
そんな思いを持っている人はセミリタイア を目指してみてはいかがでしょう?
週5日×8時間を基本としたフルタイム労働ではなく時間や勤務日数を抑えて働く。
私はそれをフリーランス薬剤師という形で実現してみたいと思っています。
 
早期リタイアというと最低でも億単位の金融資産を持ったお金持ちが仕事をせずに悠々自適ライフを送るというイメージです。
私を含めそれができない一般庶民は資産運用+少しの労働というセミリタイアなら射程圏内に入れることができます。
 
私がセミリタイア を目指して蓄財を始めたのは約3年前。
それまでは週5日働くのが当たり前、定年までフルタイムで働くのが当たり前、資産は貯金のみで投資などお金持ちがやるものだと考えていました。
 
この考えを変えるきっかけとなったのはロバート・キヨサキ氏の有名な著書『金持ち父さん貧乏父さん』でした。
今となっては当たり前に思っていますが、この本で得られた「資産を買って資産に働いてもらう」という概念がその後の行動を変える大変大きなトリガーとなりました。
 
正直もっと早く、ベストなのは就職の前からこの考え方を知っておきたかったです。
 
それまでの自分は新車で車は買うわ、ブランドものの服は買うわ、社宅があるのにわざわざ自分で家を借りるわ等々で散々なお金の使い方をしていましたからね。
それでも貯金は人並みくらい(?)はしていましたけど投資は全くでした。
 
そんなわけで今回はもし自分が就活時点からやり直すならどのような戦略を取るかを書いてみたいと思います。
 
これからセミリタイア を目指す人は参考になるかも?
 
 

就職先はどこへ?

A、早くセミリタイアしたいなら製薬メーカーかドラッグストア
 
資産形成が早いのは断然このどちらかでしょう。
なので私は職場選びはうまくいったと思います。
 
薬剤師の就職先と言うと
・病院
・製薬メーカー(MR)
・ドラッグストア
・公務員
 
あたりが多いのかなと思います。 
 
薬剤師ではない方は意外に思われるかもしれませんが、この中で病院は圧倒的に給料が低いです。
病院は医師や看護師に近くカルテなども見れるため、医師の処方意図を学んだり他職種がどういう価値観で仕事をしているのかを学びやすい環境で勉強にはなるのかもしれません。
他職種の価値観がわかるようになると連携もうまくとることができるようになるでしょう。
 
そういった能力の高い人が給料も高く貰えるようになる世の中が理想だとは思います。
しかし残念ですが、薬剤師の世界はそのようなスキルが全然お金になりません。
 
調剤薬局も病院よりは高給ですが昇給が思ったほど望めず、初任給もそこまでではないので中途半端という印象です。
 
公務員は薬剤師という資格の有無で給与に差が生まれることはありません。
通常の公務員と同じ待遇になります。
薬剤師という資格を持っていることで公務員という身分を得やすいというアドバンテージはありますがなってしまえば待遇は同じです。
国が存続する限り安泰という安定性と引き換えに年功序列の給料となるので若いうちにう報われることは難しいでしょう。
 
そうなると若いうちから最速で資産形成を考える場合の最適解は製薬メーカーかドラッグストアということになります。
 

  

製薬メーカーのMRになる

 
製薬メーカーは若いうちは給与そのものこそ調剤薬局と同水準くらいという印象ですが、福利厚生や経費がものすごく充実しています。
メーカーに就職する場合、主にMRという営業職になるかと思います。
知り合いのMRの話では営業車は自由に使えるし社宅は用意されるし、飲み代などの交際費(制限あり)も認められるのでうまくやればかなり出費を抑えられるとのことでした。
 
社宅があることで住居費がかからないことはとても大きいです。
例えば一人暮らしで月6万円にアパートに暮らすとしたら年間72万円。
これを稼ぐのには年収ベースで100万円ほど稼がなければならないでしょう。
このように出費が少ないということは実際にはその額面上より非常に大きな影響力があることになります。
 
またその知り合いは私との飲み代も経費に(本当はダメだろう)、営業車はプライベートでも使っていて(本当はダメだろう)ガソリン代を会社に請求しているとのことでした。
会社的には走行距離しか把握できないのでガソリンがどこで消費されたかなんてわからないのです(今後はGPSの活用などでこれはできなくなるかもしれませんが)。
 
調剤薬局や病院勤務でこれと同じ生活をするとなると、家賃、飲み代、車の税金・メンテナンス費、ガソリン代がかかってくるので月に10万近く差が出ることになります。
 
このようにメーカーは若いうちからの資産形成に対して出費抑制という面で非常に有利と言えます。
もちろん収入面に関しても、営業職なので実績をあげればそれなりに高い給与を得ることもできます。
人脈形成という意味でも、病院、薬局、ドラッグストア、公務員に対してMRはアドバンテージがありますね。
 

 

 

ドラッグストアは?

 

ドラッグストアは若いうちから比較的高い給与が得られます。
薬剤師の平均年収は543.5万円(平成30年)らしいですが、ドラッグストアであれば新卒で年収600万円というところなんかもあります。
そしてドラッグストアは大手のところでは全国に展開しているので勤務先を全国とすれば社宅を用意してもらえます。
 
なぜ新人のペーペーにこんなに給料を出せるかというと単純に業界全体が成長しており儲かってるからです。
私が就職活動をしていた時、周囲は「ドラッグストアは長時間労働のブラックだから給料が高い」とか、雑貨の仕事ばかりやらされるから嫌だといった勝手なイメージで候補から外していました。
実際にドラッグストアに進んだのは全体の5パーセントくらいでしょうか。
 
そんなイメージとは裏腹に実態としては、給料は分単位で出るし、残業代ももちろん完全に支払われます。
今は大手のドラッグストアはほとんどが上場企業であり、労働局に監視されていることから下手なことは出来ませんからね。
逆に中小の病院とか薬局の方がその辺は危なそうな気がします。
仕事内容については入社してからずっと調剤室にぶち込まれていて、雑貨は暇な時に手伝う程度で持ち場を任されたことは8年間働いていて一度もありません。
当然ですが薬剤師は人件費が高いので、わざわざ誰でもできる雑貨類をやらせるために採用したりしないですよね?
そんな経営者がいたらその人は無能です。
 
フリーとして働くための調剤経験もしっかり積める点がMRより優れている点でしょうか。
 
福利厚生面ではMRと比較して劣ります。
しかし一番大きな福利厚生である社宅は用意しているところが多いのでドラッグストア勤務も悪くはないです。
 
休日は少なめかもしれません。
私のところは完全週休2日+祝日休み。そのほかに今年は今のところ4-11月の7ヶ月で有給11日使用。
お正月三ヶ日は休めるもののお盆や年末休みはありません。
このあたりもMRの方が断然多いでしょうし、調剤薬局や病院はお盆や年末など休めるところが多いと思うのでドラッグストア勤務のデメリットです。
 
 

まとめ

薬剤師の方が見たら反論異論様々出てきそうですが、私の知っている限りでは製薬メーカーMRかドラッグがベストかと思います。
ほかに治験関連なんかもありますが、都内勤務となることが多いのでおそらく蓄財には向かないでしょう。
ドラッグとMRならうまくやれば月20万円程度+ボーナス全額で年400万ほどの蓄財も可能です。
まあ、それはかなり切り詰めた場合ですがセミリタイア という明確な目標があれば300万円くらいならストレスなく貯められると思います。
 
私はそんな素晴らしい目標を持ち得てなかったので最初の5年を棒に振ってしまいましたが。
新卒の頃からしっかり蓄財して資産を買っていればきっと今頃・・・
 
なんて後悔はほどほどに、今の状況からしっかり着実に進めていきたいと思います。